病棟紹介

病棟紹介

4階AB病棟(HCU・ICU)

4階A病棟(HCU)

HCUは準重症患者さんや術後管理、緊急入院まで受け入れる疾患を限定せず、あらゆる診療科に対応しています。病床数は12床で、スタッフステーション前の4床は横並びに配置され、きめ細かい観察と迅速な対応ができる環境となっています。急性期看護はもちろんのこと、回復に向けてリハビリに取り組むなど多岐にわたった看護を提供し、ICUや救急外来と一般病棟との橋渡し的役割を担っています。
看護体制は5対1で経験豊富なスタッフが配置されており、後輩の育成にも力を入れています。

4階B病棟(ICU)

ICUは海側に面し、荒津大橋を一望できる広くて明るい空間となっています。病床数は4床で、陰陽圧管理ができる個室を完備しています。侵襲の大きな手術を受ける患者さんや、呼吸・循環・代謝・意識において、生命を脅かす状況に陥った患者さんに対して、24時間継続的に集中的な治療・看護を提供しています。
患者さんの一日も早い回復はもとより、ICU退室後の長期的な予後を考えたPICS(集中治療後症候群)予防への取り組みや多職種カンファレンスなど、医療スタッフが一つのチームとなって患者さんを支援しています。

4階D病棟(呼吸器内科)

4階D病棟は呼吸器内科の病棟です。 当病棟では急性呼吸不全や間質性肺炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の急性増悪など、呼吸管理が必要な患者さんが入院されています。また高齢者の誤嚥性肺炎や日常生活動作の支援が必要な患者さん、肺がん患者さんも多く入院されています。肺がん患者さんに対して、看護師は告知から化学療法・放射線療法・ターミナル期のケアなど、呼吸器専門知識はもちろん、様々な知識と経験が求められます。医師及び研修医、看護師、薬剤師、栄養士、理学療法士、看護補助者、ナースアシスタントが連携をとり、アットホームな雰囲気で療養のサポートを行っています。 また患者さんの治療過程において、家族は重要な役割を担うことを考慮し、ご家族への支援も大切にしています。患者さんやご家族が不安なく治療に臨め、自宅に帰る事が出来るよう、慢性呼吸器疾患認定看護師やソーシャルワーカーと連携を取りながら、呼吸療法認定士や受け持ち看護師を中心に入院から退院までの支援を行っています。

6階AB病棟(整形外科・小児科)

6階A(整形)病棟

病症数は33床で個室5床と4人床7室で構成されています。6階の海側に位置し、病棟ラウンジからは博多湾に面した180度のパノラマが一望できます。
実施される手術は変形性股関節症や膝関節症に対する人工関節置換術が多く、その他半月板損傷や靭帯損傷、各種骨折等に対する骨接合術があります。
手術前は患者さんの不安を出来るだけ軽減できるように説明を行い、手術後は全身状態の観察と共に安全・安楽に努めています。
入院中は食事、排泄、保清等の援助はもちろん、経過に応じた移動の介助も行います。手術後は理学療法士の指導のもと、機能回復に向けて早期からリハビリを頑張ったていただきますが、手足の疾患が多く、移動時は転倒転落の危険性が高いため、不安な時はいつでも看護師に声をかけていただくようご協力をお願いしています。 退院についていはソーシャルワーカーが自宅環境の調整やリハビリの為の転院先の検討などのご相談を受けています。

6階B(小児科)病棟

病床数14床(うち2床は新生児室)は、兄弟入院の為の1室を除き全室個室となっています。病棟は海をイメージした青が基調の床とカラフルなカラーでデザインされ、プレイルームは季節のイベントを取り入れて患児が楽しめるようにしています。 時間外の緊急入院が多く、感染症などの短期入院がほとんどです。上気道や肺炎症状を伴う疾患やその他の感染症の患児が多いため、看護師は感染症以外の患児と受け持ち部屋を分け感染防止に努めています。また患児が回復する時期には、活発に動き出すため年齢に合わせたベッドを準備し母親と協力しながら転倒転落防止に努めています。 新生児室は産科病棟からの早産児や低出生児などを受け入れるため、持続的な観察と熟練したケアを心掛けています。

6階CD病棟(産科・婦人科)

6CD病棟は、産科・婦人科の混合病棟です。助産師と看護師が協働しながら、女性のライフサイクルに応じて、退院後の生活を見据えた看護を提供しています。
婦人科では、良性疾患や悪性疾患の手術、がんの薬物療法の実施、体外受精・顕微授精などの高度生殖医療を含む不妊治療を行っています。とりわけがん治療は、女性の性に及ぼす影響も大きく、多職種と連携しながら、患者の苦悩に寄り添いその方らしい生き方を支援するように努めています。また、病棟にはリンパ浮腫療法士が在籍し、専門性を活かしたケアの実践を外来看護師と共に行っています。
産科では、安全かつ安心して、妊婦さんとそのご家族に満足して頂ける出産と産後のケアの提供を目指しています。小児科をはじめとした複数の診療科とも連携し、チーム医療を提供しています。
妊婦健診や助産師外来、妊婦さんのニーズに応じて助産師主体で行う院内助産も取り組んでいます。出産後は電話訪問や産後2週間健診、母乳外来を行いながら、妊娠・出産・産後の育児期に至るまで個々の要望や不安に寄り添った継続的なサービスを提供しています。

7階AB病棟(外科・泌尿器科・形成外科)

7階AB病棟は、外科・泌尿器科・形成外科を主とする57床の混合病棟です。 外科は、甲状腺や乳腺疾患、肝胆管系を含めた消化器疾患全般、呼吸器系の疾患では、胸腔鏡下手術を受けられる患者さんが多く、外科手術全般の看護ケアを行っています。泌尿器科は尿路系悪性疾患や尿路結石及び前立腺肥大症などの手術、また抗癌剤治療も行っています。形成外科では、外傷や手術で生じた組織欠損に対する再建手術や、眼瞼下垂などの顔の手術、皮膚・皮下腫瘍の切除など、機能と形態を整える手術を受ける患者さんが多いです。   手術前から手術直後の看護、そして退院に向け、不安の緩和に努めながら、早く元の生活に戻れるように、医師や看護師は勿論、理学療法士、ソーシャルワーカー、関連する認定看護師などの各種部門間で連携を取り、患者さんにより良い治療・ケアを提供できるように、協力を得ながら日々看護を行っていいます。

7階CD病棟(肝臓内科・消化器内科・腫瘍内科・皮膚科)

7CD病棟は肝胆膵内科、消化管内科、腫瘍内科、皮膚科の混合病棟です。肝胆膵内科では、肝生検による診断やラジオ波焼灼術療法、肝動注化学療法、肝動脈化学塞栓術、食道静脈瘤硬化療法などが行われています。消化管内科では、食道、胃、大腸の早期がんやポリープに対する内視鏡的治療および消化管出血に対する内視鏡的治療、消化管狭窄に対する内視鏡的バルーン拡張術、カプセル内視鏡などが行われています。腫瘍内科では、主にがん化学療法や放射線治療が行われています。皮膚科では、一般的な皮膚疾患から難治性皮膚疾患まで幅広く診療しています。患者さんの多くはがん患者さんであり、日々進化するがん治療に対応する為に、専門性の高い知識・技術の習得に努めています。 加えて、終末期の患者さんに対し、状況に応じて、当院か地域の緩和ケア病棟へ、あるいは在宅看取りへと、ソーシャルワーカーなどと連携をとりながら、人生最後の時期を安楽に過ごして頂けるよう患者さんや家族の支援を行っています。

8AB病棟(耳鼻咽喉科・頭頚部外科・眼科・脳神経外科・脳神経内科)

8AB病棟は、耳鼻咽喉科・頭頸部外科・眼科・脳神経外科・脳神経内科の混合病棟です。
耳鼻咽喉科・頭頸部外科は、「聞く・話す・食べる・呼吸する」ことに関連しています。治療は手術・放射線・化学療法と多岐にわたり、病気や治療に伴い声を失う方や食事摂取が困難となる方もいます。病気や治療について丁寧に説明を行い、不安な気持ちに寄り添いながら、安心して治療が受けられる環境づくりを心がけています。
眼科では、年間300件以上の手術実績があり、多くの患者さんが視力回復を実感し退院されています。
脳神経外科・脳神経内科は、脳梗塞や脳出血、脳腫瘍、神経難病により身体や認知機能に障害を抱えられている方が多く、急性期からのリハビリを積極的に行い、現在の機能の維持・向上に向け、日常生活のすべてをリハビリと考え看護ケアを提供しています。
各診療科で薬剤師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、管理栄養士、ソーシャルワーカーなど、多職種が協力しチーム医療を実践しています。入院中だけでなく、退院後も安心して療養生活を送っていただけるよう、外来と連携して継続看護に努め、患者さんやご家族への支援体制を整えています。

8CD病棟(内分泌代謝内科・腎臓内科・循環器内科・膠原病内科)

8CD病棟は、内分泌代謝内科、腎臓内科、循環器内科、膠原病内科の混合病棟です。内分泌代謝内科では糖尿病教育を行っており、医師・看護師・栄養士・薬剤師・検査技師・理学療法士がチームで関わっています。腎臓内科は、慢性腎不全などの治療に携わっており、腎生検・シャント造設術や血液透析・腹膜透析など行っています。循環器内科では心不全治療やインターベンション治療などを行っており、医師・理学療法士・看護師が協働して心臓リハビリテーションを行っています。膠原病内科ではリウマチ性疾患全般の受け入れを行っています。免疫抑制療法、生物学的製剤による治療など、安全に治療が完遂できるよう取り組んでいます。
病棟には慢性心不全看護認定看護師や福岡糖尿病療養指導士、心不全療養指導士、リウマチケア看護師が在籍しており、ケアの質向上のため知識・技術の向上にも努めています。
患者さんの多くは慢性疾患で、継続的にセルフケアやセルフマネジメントができるような関りが必要です。多職種が協働し支援や指導を行っています。また、退院調整も多く行っており、退院後も安全に安心して過ごせる環境を整えるよう取り組んでいます。

9AB病棟(血液内科)

9AB病棟は血液内科単科です。病床数は41床で全室無菌管理を行っています。急性骨髄性白血病・急性リンパ性白血病を中心に血液悪性疾患を持った患者さんが入院します。造血幹細胞移植を多く経験しており年間50~60例の骨髄移植を行っています。2024年度よりCAR-T療法も導入され実績を積んでいます。
化学療法や骨髄移植を受ける患者さんのほとんどが輸液管理や輸血療法を必要としますので看護師は薬剤や血液製剤の知識を必要とします。また、在院日数が長く患者さんへの精神的な援助も必要とされます。 厳しい治療を受ける患者さんをチームで支えるため、医師・看護師・薬剤師・栄養士・臨床心理士・理学療法士・歯科衛生士・移植コーディネーター等が参加したカンファレンスを毎週行っています。
日本造血・免疫細胞療法学会認定の看護師が骨髄移植後の患者さんのフォローアップ外来(LTFU外来)も行って退院後の生活指導を行っています。

9CD病棟(血液内科・総合内科・感染症内科・腫瘍内科・緩和医療内科)

9CD病棟は、9C(総合内科・感染症内科・腫瘍内科・緩和医療内科)9D(血液内科)の混合病棟です。総合内科・感染症内科では、腎盂腎炎、蜂窩織炎、新型コロナウイルス感染症による肺炎などの感染症に対応しています。複合疾患を抱えている高齢者が多く、治療に加え日常生活の援助を提供しています。腫瘍内科は、7CD病棟と同様にがん化学療法、放射線療法を受ける患者の看護を提供しています。緩和医療内科では、当院で治療を受けている患者さんを対象に、意思決定支援や疼痛緩和を行い、患者のQOLの向上を目指した看護に取り組んでいます。近年在宅での看取り希望も多く、訪問診療、訪問看護などに繋ぐ役割を担っています。血液内科は、悪性リンパ腫や骨髄腫などで化学療法を受ける患者が多く、入退院を繰り返しながらの長期間の治療を行っています。易感染状態の患者が多く感染防止に努めています。様々な患者さんの入院生活、また退院後の生活を見据え多職種で最良の医療・看護を目指しています。

手術室

手術室では毎日の予定手術だけではなく、急病で起こる緊急手術等にも24時間対応しており、心臓以外の全科の手術を年間で4800件ほど実施しています。手術室は9室あり、バイオクリーンルームの2室では主に整形外科の人工物手術や脳神経外科領域の手術を行います。患者さんに安心して安全に手術を受けていただけるよう、急患及び外来患者を除くすべての患者さんに術前訪問を行い、術後にも一部の患者さんを訪問し、次のケアに生かしています。2023年4月より術後疼痛管理チームの活動も開始しています。
職員は手術室経験1年目から20年以上の看護師30名、看護助手(4.5名)の他、担当臨床工学技士1名、麻酔科医師(7~8名)が働いており、常に緊急事態に対応できる体制をとっています。手術室は病棟とは異なる専門性の高い知識と技術を求められる部署です。2023年に整形ロボットMAKO、2024年にダヴィンチが導入されていますが、新しいことにも他職種と連携して全員がスムーズに習得できる体制をとっており、やりがいを持って働いています。

血液浄化センター

血液浄化センターでは末期腎不全患者を対象にした血液透析をはじめ、血液疾患・消化器疾患・自己免疫疾患等を対象にした幅広い血液浄化療法や造血幹細胞採取を行なっています。
元旦と日曜日以外は毎日透析を行っています。病院移転と同時に透析装置とコンピューターを連携させた透析通信システムを導入し、2024年度最新機種へ更新いたしました。患者さんに安心・安全・確実な治療を受けていただくために、治療中の状態把握や機器管理を行い、問題については医師・臨床工学技士・看護師・栄養士で情報共有しチーム医療の提供に努めています。また、透析導入時の支援や透析患者のQOL向上のため、食事や服薬管理・運動等ができるように個別的、継続的な支援に努めています。
フロアは個室を含めベッドが32床あり、明るく開放的で、快適な治療時間を過ごせる環境になっています。

外来

診療科をA~Eの5つのブロックに分け、1日平均700名前後の外来患者さんを受け入れています。外来は病院の医療や質を印象付ける大切な部署であり、看護師は接遇を重視した対応に心がけ、限られた時間内にスムーズに診療を受けられるよう支援しています。主な業務は、外来受付の患者対応、外来診療の補助、検査・注射・処置、自己注射指導、疾病指導、退院後の継続看護等です。又、看護専門外来において、がん看護専門看護師、糖尿病看護認定看護師、皮膚・排泄ケア認定看護師、リンパ浮腫技能士、CAPD指導看護師が在籍し、患者の生活やセルフケアに応じたきめ細やかなケアや療養指導等を実践しています。

Aブロック 婦人科、産科
Bブロック 整形外科、形成外科、泌尿器科、皮膚科
Cブロック 外科、脳神経外科、脳神経内科、血液内科、腫瘍内科、循環器内科、消化管内科、精神科
Dブロック 腎臓内科、緩和医療内科、肝胆膵内科、呼吸器センター、糖尿病・内分泌内科、リウマチ・膠原病内科、総合内科・感染症内科
Eブロック 耳鼻咽喉科・頭頚部外科、眼科、小児科

外来フロアには、内視鏡室、中央処置室、栄養相談室等があります

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