
総合内科・感染症内科
概要・特色
2019年度より総合内科専門医2名と総合診療科専属の医師1名の体制で診療を行っています。高齢化が進み、複数の疾患を抱える患者の増加など医療のニーズが多様で複雑になった昨今において、臓器部別の枠にとらわれず、各専門科や地域の先生方と連携を取りながら最適な医療の提供を目指しています。
外来ではどの診療科を受診すべきか分からない症例に対して最初の窓口としての役割を担います。臨床推論から診断に至るプロセスを担当し、診断が確定あるいは強く疑われる段階で、専門診療科へ紹介しています。また、複数の合併症を有する患者さんでは、問題点を抽出して、優先順位を判断するなど包括的アプローチを行っています。
また、救急外来やかかりつけの先生方からご紹介があり、高熱で食事ができない、歩けなくなったなど、診断はすぐにつかいけれども入院が必要な場合に入院も対応しており、その際には退院後の生活も見据えて一緒にご相談させて頂きます。
感染症診療においては、感染症学会専門医2名で診療しています。肺炎、尿路感染症蜂窩織炎といったコモンディジーズから不明熱、輸入感染症、肺外結核など稀な疾患まで幅広く対応します。化膿性脊椎炎、壊死性軟部組織感染症などは外科系診療科と協力して内科的治療を行っています。HIV感染症に対しては検査、診断は行いますが、治療が必要な場合は専門病院へ紹介します。院内では感染管理部の元、院内感染対策、抗菌薬適正使用を行い、耐性菌のアウトブレイクの防止や入院患者さんの感染症に対するコンサルテーションを行っております。病院内や地域の感染症診療に貢献していきたいと考えておりますのでよろしくお願い致します。
対象疾患
疾患の確定診断がつく前の病態、発熱、疼痛、体重減少、全身倦怠感など様々な症候が対象となります。
市中肺炎や高齢者の嚥下性肺炎、尿路感染症など所謂「common diseases」の入院も担当しています。
感染症診療においては、感染症全般に対応します。
不明熱、原因不明の感染症が疑われる症例、感染源不明の敗血症、市中肺炎、蜂窩織炎、尿路感染症、感染性腸炎、感染性心内膜炎、ウイルス感染症、化膿性脊椎炎、壊死性軟部組織感染症、髄膜炎、腹腔内感染症、輸入感染症、寄生虫感染症、ダニ媒介性感染症、性感染症