
皮膚科
概要・特色
正確な診断に基づく治療と、患者さんへのわかりやすい病気や治療の説明をこころがけています。難治性皮膚疾患に関しても、疾患ガイドラインや論文報告などに基づいた、最適、最新の治療、情報を提供できるように努めています。
また、当科は日本皮膚科学会認定の専門医研修施設であることに加え、日本アレルギー学会認定の専門医研修施設でもあり、次代のアレルギー専門医の育成とともに、患者さんへ質の高い、適切なアレルギー診療を提供できるように心がけています。
皮膚は全身の鏡とも言え、他診療科の全身性疾患の部分症状として皮膚疾患が出てくることもあります。そのような症状の場合、関連の診療科と連携しながら治療を行っていくこともあります。
重症薬疹や水疱症の入院加療(ステロイドパルス、血漿交換、免疫グロブリン輸注療法(IVIG)含む)、帯状疱疹、蜂窩織炎、その他全身症状を伴う皮膚疾患の急患入院治療、入院が必要な皮膚科手術を行っています。
外来では最新の生物学的製剤治療や分子標的薬、全身型・半身型ナローバンドUVB(紫外線)照射器よるアトピー性皮膚炎、結節性痒疹、蕁麻疹、乾癬、類乾癬、掌蹠膿疱症等の診療や皮膚腫瘍の日帰り手術なども行っています。
採血など一般の病院検査に加え、皮膚科に特徴的な検査として、皮膚生検による迅速な病理診断、薬疹の血液アレルギー検査(DLST)検査、薬疹、金属アレルギー、化粧品かぶれのパッチテストなどを行っています。(試験の性質上、発汗の多い5-9月の夏季のパッチテストは施行しておりません)
地域の中核病院としての医療機能を担うため、重症患者の入院加療のほか、外来診療も合わせて患者満足度の高い診療を提供したいと考えています。地域の病院、診療所よりたくさんの難治性皮膚疾患の患者さんを紹介いただいています。今後とも病診連携を深め、スタッフ一丸となって患者さんや地域医療に必要とされる皮膚科診療を目指していきます。
対象疾患
アトピー性皮膚炎ほか湿疹、蕁麻疹、薬疹、乾癬、良性・悪性皮膚腫瘍、水疱症、膿疱症、紅斑症、紫斑症、母斑、色素異常症、蜂窩織炎、帯状疱疹など様々な皮膚疾患の診療をしています。
病気や患者さんの状態など、必要に応じて関連各診療科や関連病院との連携をとりながら、難治性皮膚疾患の診療をしています。
診療実績
2023年度は1500人超の新外来患者さんをご紹介いただきました。最新の生物学的製剤や分子標的薬治療、光線治療も含めた外来慎重を行っています。また、院内では他科のがん患者さん関連の院内コンサルトだけでも年間1000名を超えています。
重症患者さんの入院治療にも対応し、手術は必要に応じて外来手術や入院手術を行っています。九州大学や九州がんセンターなどとも連携しておりますので、安心してご来院ください。