臨床工学部メニュー

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血液浄化とは

血液中の病気の原因となる物質の除去や体液の是正を目的とする治療法です。透析・吸着・濾過・分離などの方法があります。目的とする除去物質により治療法が異なります。最も広く行われているのは慢性腎不全の患者さんへの血液透析療法です。

業務内容

当院血液浄化センターでは透析機のベッド数は32床です。維持透析業務、各種血液浄化をはじめ、末梢血幹細胞採取、腹水濃縮濾過等に従事しています。2024年よりCAR=T療法にも携わっています。

MEセンターの役割

ME管理センターでは,各診療科で共同利用する医療機器の中央管理業務と医療機器の安全及び効率的な運用を図ることを目的としています。定期的なメンテナンスをはじめ病院の資産である医療機器を効率よく運用することも臨床工学技士の重要な役目となっています。

主な管理機器と管理台数

人工呼吸器 16台
IABP 2台
PCPS 1名
除細動器 6名
閉鎖式保育器 6台
ベッドサイドモニター 101台
輸液ポンプ 105台
シリンジ 87台
持続吸引機 16台
フットポンプ 35台
その他 476台
合計 851台

手術室業務内容

手術室には電気メス・麻酔器・腹腔鏡・顕微鏡・ナビゲーション等、多種多様な機器があります。それらの操作や保守点検に従事しています。また手術中に起こる機器トラブルにおいても対応し、円滑に手術が進むようサポートしています。2024年からは手術支援ロボットも導入しています。

集中治療室業務

集中治療室では心臓や頭などの手術をした後の患者さんや、呼吸・循環・代謝などの機能が急に悪くなり、命に関わる患者さんを集中的に治療を行います。人工呼吸器やPCPS等の補助循環装置や持続的血液浄化装置などの生命維持管理装置の操作や管理を行います。

心臓カテーテル検査と治療とは

心臓に血液を供給している血管の入り口に2㎜程度の細い管(カテーテル)を腕や足の血管にいれて進めていきます。そこから血管に造影剤を流し、血管が細くなっていないかを調べます。治療が必要な場合は風船(バルーン)や網目状の金属の筒(ステント)を挿入し狭くなった血管を改善し、血流を確保します。

業務内容

検査や治療に必要となるIVUSやOCTなどの画像診断装置の操作を行い、診療のサポートを担っています。また緊急時にはIABPやPCPS等の補助循環装置準備、操作にも対応しています。

ペースメーカとは

心臓が収縮するためには心臓の細胞が電気的に活動(興奮)する必要があります。この電気活動に障害をもつ患者さんには、心臓に電気刺激を送ることで心臓を拍動させ、ある一定以上の脈拍を保つためのペースメーカが必要となります。

業務内容

当院では、患者さんへ半年に一回、機器が設定通り動いているかペースメーカチェック外来や遠隔チェックを行っています。専用のプログラマを使用し、心臓への電気刺激は適切か、電池の残量やペースメーカリードの抵抗値の確認をします。また、機器が新たな不整脈に対しても正しく対応しているかも確認をします。必要な場合は医師の指示の下、機器の設定を変更します。

内視鏡検査とは

内視鏡スコープを用いて、口からは食道、胃、十二指腸、肛門からは大腸を観察する検査です。主な目的は胃や大腸の粘膜の異常を見つけ、その粘膜の一部をつまみ取り(生検)。生検した粘膜を顕微鏡により観察し、粘膜を構成する細胞の構成がよいか(良性)、悪いか(悪性=がん)を判定することです。がんを早期に発見することができます。
また検査だけでなく、内視鏡を使ってがんを切除するという内視鏡的治療もあります。

業務内容

内視鏡検査時のスコープの準備と洗浄、検査補助を行っています。またEMR(内視鏡的粘膜切除術)、ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)、EVL(内視鏡的静脈瘤結紮術)、EPCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)等の治療補助も行っています。
高周波装置、内視鏡洗浄器、光源装置、生体監視モニター等の定期点検や機器のトラブルにも対応しています。

シミュレーション・ラボセンター業務

当院では各種シミュレーターモデルを所有しています。それらを使用して臨床現場・臨床場面を模擬的に再現した環境で課題を体験し、知識や技能を向上させるシミュレーション研修を行っています。また、虎の門病院と共に連合会病院のスタッフへのシミュレーション研修を実施しており当院は西日本エリアを担当しています。それらの操作、保守管理を行い、新人の医師や看護師、その他コメディカルの医療の質や安全の向上に貢献しています。

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