糖尿病・内分泌内科 部長
堀内 俊博
教育入院や糖尿病外来に加えて、他疾患加療中の糖尿病患者治療を通して、地域医療に貢献していきたいと考えています。
先端巨大症
下垂体ホルモンの一つである成長ホルモンが過剰に分泌されることによって、額、鼻や顎、 手足など体の先端が肥大する病気です。発汗増加、頭痛などの症状が認められ、高血圧、耐糖能異常などの代謝異常を高率に合併します。この病気のほとんどが下垂体にできる腫瘍によって引き起こされますので、手術療法が治療の第一選択となります。一方、手術療法ができない場合や手術療法で完治しない場合には、成長ホルモンの産生を抑える注射製剤や内服薬などの薬物療法を行い、薬物療法でコントロール不十分な場合や薬物療法ができない場合には放射線療法を行います。注射製剤もより効果的な薬剤が出てきており、コントロールの改善に繋がっています。無治療の場合は予後が悪くなりますが、コントロールを良好にすることによって健常人と同等まで予後を改善することができます。