糖尿病・内分泌内科 部長
堀内 俊博
教育入院や糖尿病外来に加えて、他疾患加療中の糖尿病患者治療を通して、地域医療に貢献していきたいと考えています。
バセドウ病
甲状腺ホルモンは全身の臓器に作用して代謝に関わるホルモンです。バセドウ病は甲状腺細胞に対する過剰な自己免疫によって甲状腺ホルモンが過剰に産生・分泌されることで起こる病気であり、動機、体重減少、手指振戦、発汗、甲状腺腫大、眼球突出などの症状が起こります。治療としては、薬物療法、放射性ヨウ素内用療法、手術の3つの治療法があり、多くの場合は薬物療法が第1選択肢となりますが、場合によっては他の治療法が選択されることもあります。最近バセドウ病治療のガイドラインも改訂されて最新のエビデンスに基づいた治療方針が提示されたため、ガイドラインに沿ったより適切な治療が可能となっております。治療を行わなければ、長期的に心房細動や心不全、骨折などのリスクが高くなるため治療を行う必要があります。