糖尿病・内分泌内科 部長
堀内 俊博
教育入院や糖尿病外来に加えて、他疾患加療中の糖尿病患者治療を通して、地域医療に貢献していきたいと考えています。
原発性アルドステロン症
副腎から分泌されるアルドステロンは、腎尿細管でのナトリウム/カリウム、体液の調節などを行うホルモンです。原発性アルドステロン症はアルドステロンが自律的に過剰分泌される病気であり、高血圧症や低カリウム血症などを引き起こす原因となります。副腎腫瘍が原因となるタイプでは、手術治療を行うことで病気を根治することができます。一方、両側副腎(過形成)が原因となるタイプは手術治療の適応でなく、アルドステロン作用を抑える薬物(アルドステロン拮抗薬)による治療の適応となります。アルドステロン拮抗薬は新しい薬が出てきており、より効果で副作用の少ない治療に期待が持たれます。この病気は脳卒中や虚血性心疾患など血管合併症のリスクとなります。