理学療法では運動器、脳血管疾患、呼吸器、心大血管、がん患者リハビリテーションを実施しています。
依頼は、整形外科が多く、リハビリ全体の約4割です。整形外科では、変形性膝関節症や変形性股関節症に対する人工膝関節置換術(TKA)や人工股関節全置換術(THA)の手術前後、寛骨臼移動術(PAO)や高位脛骨骨切り術(HTO)などの骨切り術の手術前後のリハビリテーションを中心に実施しています。
リハビリがスムーズに実施出来るように手術前後のカンファレンスに参加し、術中状況と後療法の確認を行っています。また定期的な多職種でのカンファレンスを行い情報の共有を行っています。
脳血管疾患のリハビリテーションでは、作業療法や言語療法と協力し、発症又は手術後早期からの機能回復訓練を実施しています。呼吸器疾患のリハビリテーションでは、病棟での呼吸機能訓練や入院加療での動作能力の低下に対して、日常生活動作能力が早期に回復できるよう対応を実施しています。
心臓リハビリテーションでは、心臓疾患を持つ患者さんが、「体力を回復し、精神的な自信をつけ、社会復帰し、さらに再発を予防し、快適で質の高い生活を取り戻す」ことを目標に運動療法・食事療法・薬物療法などを実践して頂くためのプログラムです。理学療法士のみではなく、医師・看護師・薬剤師・栄養士と一緒に行います。
平成28年よりがんリハビリテーションを開始し、主に腫瘍内科・血液内科入院中で身体機能や動作能力の低下した方に対したリハビリテーションの提供を実施しています。
リハビリテーション室
心臓リハビリテーションスペース
主な対象疾患
- 変形性関節症に対する骨切り術や人工関節置換術を予定し施行された方
- 骨折や靭帯損傷などの外傷に対しての手術を施行された方
- 脳血管疾患や中枢神経疾患又はその手術後の方
- 神経疾患や慢性の神経筋疾患のある方
- リハビリテーションを要する状態であって、一定程度以上の基本動作能力、応用動作能力の低下及び日常生活動作能力の低下を来している方
- 肺炎、無気肺などの急性発症した呼吸器疾患や慢性の呼吸器疾患により、一定程度以上の重症の呼吸困難や日常生活動作能力の低下を来している方
- 食道癌、胃癌、肝臓癌、咽・喉頭癌などの手術前後の呼吸機能訓練を要する方
- 急性心筋梗塞、狭心症発作その他の急性発症した心大血管疾患又はその術後の方
- 慢性心不全、末梢動脈閉塞性疾患その他の慢性の心大血管疾患により、一定以上の呼吸循環機能の低下及び日常生活動作能力の低下をきたしている方
- 腫瘍内科や血液内科にて癌治療中で身体機能の低下及び日常生活動作能力の低下をきたしている方
など